やしきたかじんの歌が最高!東京嫌い!?誕生物語とは?

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関西では特に有名だったやしきたかじんの代表曲といえば『東京』、『やっぱ好きやねん』で、トークも歌も最高でした。やしきたかじんの名曲と『なめとんか やしきたかじん誕生物語』についてまとめました。

目次

やしきたかじんの名曲『東京』、実は東京嫌いだった?

やしきたかじんの最大のヒット曲の1つである『東京』は1993年にリリースされました。有線放送から人気がではじめ、翌年の1994年には日本有線大賞「特別賞」「読売テレビ最優秀賞」を受賞しています。

曲名は『東京』ですが、歌詞は関西弁なのが大きな特徴です。やしきたかじんは、自身のコンサートで「東京」の部分を公演の地名に変えて歌っていたそうです。

『東京』の歌詞です。

『東京』

歌:やしきたかじん

作詞:及川眠子

作曲:川上明彦

 

あんたとなら

いつ死んでもかまわへん

忘れないで

そんな女いたことを

 

見上げた空さえも

冷たい色やけど

あたしが本気で惚れたひと

そう生まれた街やから

いとしさも 憎しみも

すべてすべて ぎゅっと抱きしめ

祈るように 今日も灯が

ともる東京

夢だけ見て

生きてるようなあんたやった

いつかあたし

待つことにも慣れてたよ

 

くすんだ風のなか

肩よせ暮らしたね

誰にも似てへんひとやけど

本物の愛をくれた

 

※悲しくて 悔しくて

泣いて泣いてばかりいたけど

かけがえのないひとに

逢えた東京※

 

痛いほど好きなのに

なんでなんで別れたんやろ

今もまだ 胸の奥

揺れる東京

(※くり返し)

出典:J-Lyric.net 

↓こちらは、「東京」を歌っているやしきたかじんです。前述の通り、会場が大阪ということで一番だけ「東京」のはずが「大阪」と歌っています。歌い終わってから桂三枝とやしきたかじんの会話が少しだけ聴けます。

 

出典:https://www.youtube.com/watch?v=k2lor5GFj20

東京が嫌いと有名なやしきたかじんですが、厳密に言うと『大阪を見下し東京人ぶる田舎者』「東京に寄生する田舎育ちのエセ東京人」(言葉が良くないですが)が嫌いなんだそうです。

東京や本物の東京の人間(江戸っ子など)は嫌いではなかったようです。たかじん曰く、「そのときのテレビ局で働く人間で如何にも『自分は東京(都会)の人間だ』っぽい格好をしてる奴は、みんな本当は田舎者だった」という話でした。

たかじんを知らない方には誤解されがちですが、東京そのものはライバル視はしていても決して嫌いではないのです。
故郷を捨てたり馬鹿にしたり、また地方出身者を見下し「東京」というかさのもとで威張る田舎者が嫌いなだけでした。

たかじんが特に嫌いなエセ東京人の言葉の一つに「○○(方言やなまりの部分)だってー」といって馬鹿にする事があるけど、つまりそんなことをいう人間に自分の番組を見せたくないから、東京およびその周辺を基盤とする放送局には、自分の番組を(視聴者が無料で見れる)流すことを拒んでいました
見たけりゃ金出して買え」と言って、DVDなどの発売は別に気にしないそうです。

実際に「東京を嫌って何が悪い。文句あるんやったらかかってこい」と非難していたことがあったようです。はっきりと自分の意見を言えるのがやしきたかじんの魅力の1つですが、時々過激な発言もしていた印象があります(;’∀’)それでも、なぜか憎めないんですよね。

東京に進出するも撤退してしまうという過去があり、東京嫌いと噂されるようになりましたが本音では東京に未練のようなものがあったようです。交友のあった島田洋七がこのように語っていました。

「何か、たかじんが『俺は大阪でしかせえへん』みたいなことを言ってたようなのを読んだけど、それは本音じゃないと思う。大阪だけで流れる番組で大阪の悪口は言わないですよ。『東京なんか何や』言う人多いやん。でも本来なら、東京で勝負しようと思ってる人いっぱいおるもんね。行く勇気ないから『東京なんか‥‥』言うけど、東京は日本一の市場やから。たかじん、バカちゃうから、心から全否定はしてなかったよ。俺に『東京、1本でもやりたいな』言うてたから」

出典:www.asagei.com

そういった破天荒な言動から、島田紳助さんからは「愛を歌うやくざ」、ファンからは前述の「鈴虫の声をもったゴキブリ」、「シンガーソングやくざ」、「味の素愛好家」などと呼ばれ、有吉弘行からは「奇跡のチンピラ」と名付けられています。

 

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やしきたかじんのヒット曲『やっぱ好きやねん』はカバー多数?

先ほどの「東京」もいいですが、個人的には『やっぱ好きやねん』のほうがおすすめです。

↓1993年5月放送の深夜番組『たかじんnoばぁ』です。若い頃のやしきたかじん(当時43歳)の他に、ビートたけし、トミーズ雅、トミーズ健、川中美幸、島田洋七などが映っています。貴重な映像ですね。

現在で言う「神回」で、ビートたけしとの共演が初めてだったので当時は大変話題になりました。しかも、ビートたけしが事故に遭ったのは1994年なので、こちらの動画では事故に遭う前のビートたけしの顏を見ることができます

 

ビートたけしの記事はこちら↓

https://www.toynutz.com/%e4%bf%b3%e5%84%aa/takeshi-beat-kitano

 

↓歌っている時のやしきたかじんは、すごく色気が漂っていると思いませんか?

やしきたかじんのファンから「鈴虫の声をもったゴキブリ」と言われた歌声と話し声のギャップを楽しんで下さい。

1986年に発売された『やっぱ好きやねん』は、その名の通り歌詞が関西弁なのですが、完全な関西弁ではありません。東京都出身の鹿紋太郎氏が関西の文化に憧れて歌詞を書いたそうです。「やっぱ」は関東弁で関西弁だと「やっぱり」や「やっぱし」となります。

しかし、たかじん自身は「関西弁の歌が歌いたいのではなく、女性の心を歌いたい」と考え、歌詞変更をせずにレコーディングした。

出典:Wikipedia

やしきたかじんは「NHK嫌い」を公言していたため紅白には一度も出場せず、親交の深かった天童よしみが2014年の紅白歌合戦で『やっぱ好きやねん』を歌いました。

 

天童よしみの『やっぱ好きやねん』はこちら↓

その他にも玉置浩二他、多数のアーティストがこの曲をカバーしています。

↓『やっぱ好きやねん』の歌詞です。

『やっぱ好きやねん』

歌:やしきたかじん

作詞:鹿紋太郎

作曲:鹿紋太郎

 

もう一度やり直そうて

平気な顔をして いまさら

さしずめ振られたんやね

あんた わがままな人やから

 

嘘のひとつもつかないで

出てったくせに

過ぎた事やと笑ってる

あんたを 憎めりゃいいのにね

 

やっぱ好きやねん やっぱ好きやねん

悔しいけど あかん

あんた よう忘れられん

やっぱ好きやねん やっぱ好きやねん

きつく抱いてよ 今夜は

 

見慣れた街の灯が

何故だか鮮やかに 映るわ

あんたの胸で寝てると

不思議 あの頃と同じやね

 

一度終わった恋やもん

壊れても もともと

つくづく めでたい女やと

自分で自分を笑うけど

 

やっぱ好きやねん やっぱ好きやねん

あんたやなきゃ あかん

うちは女でいられん

やっぱ好きやねん やっぱ好きやねん

もう離さん 言うてよ

 

やっぱ好きやねん やっぱ好きやねん

悔しいけど あかん

あんた よう忘れられん

やっぱ好きやねん やっぱ好きやねん

きつく抱いてよ 今夜は

出典:Uta-Net動画+

やしきたかじんのヒット曲の1つで、特に関西で大ヒットしました。名曲がたくさんありますね。

 

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やしきたかじんの歌が最高!!

やしきたかじんの歌を聴いていただければわかると思いますが、とにかく歌声に魂が入っているところが素敵ですね。(*´ω`*)

 

 

アニメ映画「機動戦士ガンダム」の主題歌、『砂の十字架』の歌詞で「ライリーライリー、ライリーリラー♪」というところがあるのですが、やしきたかじんはその部分をどう解釈したら良いのか、ずいぶん悩んだそうです。

『「ライリー」ってなんやねん!?』

と言っていました。詞として成立していないものは嫌だったようですね。

作詞・作曲をした谷村新司は

「民謡の合いの手みたいなもんやから、特に気にせんでええ」

というコメントをしていましたが、やしきたかじんは職人気質なのですごく悩んだようです。

『砂の十字架』は契約の都合で谷村新司が歌うことができず、ディレクターに土下座されて仕方なくやしきたかじんが歌うことになったのですが、予想外にヒットしてしまったのがやしきたかじんは気に入らなかったようです。

豪快なイメージが強いですが、すごく真面目で几帳面な一面もあったようです。そしてプロ意識がすごく高かったようですね。あんなに心を揺さぶられる歌が歌えるのもそういったところが影響していたのかもしれませんね。

 

どんなカッコいい人が歌ってるのかと中学生の頃映画観に行って思って、あとでたかじんの写真見て絶句した若さ故の過ちw

黒歴史か………………。

嫌々いいながら まじめに歌唱していて笑う

おっさんになって分かったこの歌の良さ。心にしみる

 

当時は『砂の十字架』があまり好きではなかったけど、大人になってから良さがわかるようになったという声がけっこうあがっていました。

やしきたかじん誕生物語が放送された

2018年11月18日に『カンテレ開局60周年特別ドラマ なめとんか やしきたかじん誕生物語』が放送されました。歌手・天童よしみがナレーションを務めました。主演は、笑福亭鶴瓶の息子である駿河太郎です。

↓駿河太郎

「関西の視聴率男」と呼ばれたタレント、歌手のやしきたかじん。彼の長い下積み生活から晩年までを実際のエピソードや関係者への取材などを基にフィクションとしてドラマ化されています。

天童よしみは、やしきたかじんを「豪快そうに見えて、ものすごく繊細。歌をうたう時も気持ちがすごく入るし、一言一言を大切に歌って流さないから、聴いている人はドンと胸にくるんです。」と表現する。

あの歌声はズルいですよね。全くの別人が歌っているかのような歌声です。ドラマの中で、駿河太郎がやしきたかじんとして歌うシーンがありますが、本人の歌かと思ってしまいました。すごく研究されたんだと思います。

↑見た目も若い頃のやしきたかじんにそっくりですね。

 

やしきたかじんのプロフィール

 

本名:家鋪 隆仁(やしき たかじ)

愛称:たかじん、たかじんさん、じんちゃん

生年月日:1949年10月5日

出身地:大阪市西成区

職業:歌手、タレント、司会者、ラジオパーソナリティ

死去:2014年1月3日(享年64歳)

破天荒なやしきたかじんですが、芸能人だけではなく、プライベートでお付き合いのあった一般人の方々からも「男女関係なくモテる人。」だったそうですね。

歯に衣着せぬ物言いと、しゃべっている時の声とは全く違う歌声(絶品です)のギャップも魅力だったのでしょう。あれだけ自分の意見をはっきり言える人もなかなかいませんからね。しかも、はっきり言っているけどイヤミが無いところが私は好きでした。

ご冥福をこころよりお祈りいたします。

まとめ

  • やしきたかじんの『東京』はヒット曲であり、名曲でもある。やしきたかじんは「東京嫌い」で知られるが、「エセ東京人」「地方出身者を見下す東京人のフリをした田舎者」が嫌いなのであって、普通の東京在住の人や土地が嫌いなわけでは無い。
  • やしきたかじんの『やっぱ好きやねん』もヒット曲の1つ。多くのアーティストにカバーされている。
  • 『なめとんか やしきたかじん誕生物語』が2018年11月20日に放送された。(関西のみの放送)主演の駿河太郎の歌をはじめ、そのクウォリティが絶賛されている。
  • やしきたかじんは、3回の結婚歴がある。二回離婚したことに対して『全て俺が原因。』と言い切る。現在の妻はさくらさん。

好き嫌いがはっきりしていたやしきたかじん、男女関係なくモテる愛すべき人であった。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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